みなさんは、加湿器には水道水を入れていますか?
それとも、ミネラルウォーターを入れてますか?
調べてみると、水道水を入れている方が多いようです。
しかし、ミネラルウォーターをいている方も少なくはないようでした。
加湿器にミネラルウォーターを入れる方に、理由を聞いてみました。
すると、概ねこんな回答でした。
■水道水よりミネラルウォーターの方がキレイそうだから
■蒸気が皮膚に触れるので、飲んでも大丈夫なミネラルウォーターを入れています
どうも水道水よりミネラルウォーターの方が綺麗で安全そうというのが理由でした。
加湿器の説明書には、水道水以外の水を入れてはいけないと記載されてます
水道水でもミネラルウォーターどちらを加湿器に入れても問題なさそうです。
しかし、ミネラルウォーターを入れちゃダメみたいです。
そこで、加湿器メーカーの説明書を調べてみました。
アイリスオオヤマ サーキュレーター加湿器 HCK-5519 取扱説明書より
パナソニック ヒーターレス気化式加湿機(中小容量タイプ) FE-KXS07 取扱説明書より
シャープ 加熱気化式加湿器 HV-H55 H75 取扱説明書より
メーカー各社の説明書には、「水道水以外の水は使わなでください」と注意書きされています。
やはり、ミネラルウォーターは使ってはいけないようでした。
加湿器にミネラルウォーターを入れるとどうなるのか?
説明書にも少し理由が書かれていましたが、ミネラルウォーターを使うとどうなるのかをまとめてみました。
2つの悪影響がでるのです。
カビや雑菌が繁殖しやすくなる
飲料用水道水は、衛生面から塩素を使い消毒を行っています。
蛇口での残留塩素濃度を0.1mg/L以上保持ことが水道法で定められているのです。
いっぽうミネラルウォーターには、塩素は含まれていません。
なのでミネラルウォーターのほうが、カビや雑菌が繁殖しやすいとお言う訳なのです。
ミネラル分で吹き出し口やタンクがガビガビになる
水道水にも、ミネラルウォーターにも、どにらにも「ミネラル分」が含まれています。
ミネラルとは、カルシウム・マグネシウムなどの無機塩類のことです。
ミネラルは人間にとって、体の組織を構成するのに重要な成分です。
しかしミネラルは時に、悪影響を与えることもあります。
水道の蛇口に着く白い水垢です。
蛇口についた水が、時間経過とともに徐々に蒸発していきます。
水分が蒸発すると、そこにマグネシウムやカルシウムが残るのです。
それが水垢なのです。
その水あかの原因となるミネラルの量が、水道水に比べミネラルウォーターのほうに多く含まれているのです。
なのでミネラルウォーターを加湿器に使うと、蒸気吹き出し口や水タンク内に水垢が付着し、ガビガビになってしまうのです。
地域によって、だいぶ差はありますが、全国平均で50mg/l(硬度)にたいし、ミネラルウォーター(エビアン)は304mg/lなので、ミネラル量が多いのです。
ミネラル量が多ければ、当然水垢が発生しやすくなるのです。