「お風呂のお湯を追い焚きしても、お湯がぬるいんです。。。」
追い焚きボタンを押すと追い炊きはしているようだが、なかなか温まらないようで、給湯器の故障かと思いメーカーにきてみてもらったそうです。
見てもらった結果、「給湯器は異常ありません」と言われました。
メーカーからは、「給湯器の故障ではなく、追い炊き配管の詰まりが原因です」と言われました。
そこでホームセンターに行き、市販されている「風呂釜洗浄剤」を買って、さっそく試しました。
しかし、それでも追い焚きは改善されませんでした。
どうしたらいいのか、途方に暮れていたところ、風呂釜洗浄専門業者を見つけました。
これで「追い炊きぬるい問題」も解決できるのかと思ったのですが、結果変わらず。。。
お湯が熱くならない原因は、スケール(水あか)だった
別な風呂釜洗浄業者に再度依頼して、ダメだったらもう諦めるしかないと思ったそうです。
そして、おそうじ専科に依頼されました。
追い焚きしても熱くならない原因は、追い炊き配管内部に付着したスケール(水あか)でした。
水道水の中には、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル分が含まれています。
そのミネラル分が追い焚き配管内部にだんだんと付着してしまうのです。
キッチンのシンクや浴室で、みなさんを悩ます、あの白いモヤモヤがマグネシウムやカルシウムなのです。
そのスケールが追い炊き配管内部に付着すると、熱効率が悪くなり、追い炊きしてもお湯が熱くならないのです。
風呂釜洗浄業者の中には、スケールを除去できない業者もいる
風呂釜洗浄業者も最近は、一気に増えてきたような気がします。
その洗浄方法は、業者によってマチマチなので、洗浄情報をよく確認するようにしましょう。
今回のお客様が依頼した風呂釜洗浄業者は、スケールの除去まではやっていなかったようです。
追い焚き配管内部の汚れは大きく2つに分かれます。
「スケール(水垢)汚れ」と「雑菌汚れ(バイオフィルム)」です。
風呂釜洗浄業者の多くは、雑菌汚れのみに特化しているように思われます。
雑菌汚れは、浴槽の中にプカプカ浮かんだり、異臭を放ったりして、目や鼻で感じることができます。
なので風呂釜洗浄業者は、お客様に分かりやすい「雑菌汚れ」に力を入れています。
いっぽうスケール汚れは、バスタブの中に出てきたり、匂いを放つことはありません。
じわじわとマグネシウムやカルシウムの層を厚くしていくのです。
そして、ある日「そういえば最近、追い焚きしても熱くならないよね」という事態になります。
また熱くならないだけでなく、水量センサーやポンプの故障にもなる可能性があります。
風呂釜洗浄を業者に依頼する場合には、「管内のスケールも除去できますか?」と聞くようにしましょう。