エアコンからポコポコ音が。。。
もう20年くらい前のことですが、「エアコンからポコポコと音がします。エアコンクリーニングで直りますか?」という問い合わせがありました。
その当時は、まだエアコンクリーニングをはじめて間もない頃でしたので、どんな現象なのか?分かりませんでした。
実際に訪問して、どんな症状なのか、見てみることにしました。
お伺いすると確かに、エアコンの中から「ポコポコ」という音がします。
水の底から大きな気泡が浮かび上がり、水面近くで破裂するような音です。
そこである疑問が湧きました。
エアコンが停止していてもポコポコ音がする
その疑問とは、エアコンを運転してなくても、「ポコポコ」と音がするということです。
エアコンのスイッチを入れ運転すると、ポコポコと音がするのであれば、エアコン内部に原因があるのではないと想像できます。
しかし、エアコンをつけていない状態でもエアコンから音がするのです。
もしかしたらエアコン本体ではなく、違う場所に問題があるのではないと思い始めました。
もしかしたら「エアコン室外機になにか原因があるのかも・・・」
そこでベランダに出て室外機を見てみることにしました。
ガラスサッシを開き、ベランダにで出たとき、あることに気づきました!
窓を開けている間はポコポコ音がしない!?
マドを開けている状態だと、エアコンからポコポコ音がしなくなるではありませんか!
そして、また窓を閉めるとポコポコと音が鳴り始めるのです。
「なぜだろう??」
窓を開けることとポコポコ音の因果関係が分からず頭を抱えていたとき、お客さんがポツリとつぶやきました。
「キッチンの換気扇を回す時だけ、ポコポコと音がすみたいなんです。。。」
その言葉で、ポコポコ音の原因が分かりました!
換気扇を回すとポコポコ音がする
そのお客様はマンションにお住まいの方でした。
近年のマンションは気密性が高く、部屋の中に隙間風は入ってきません。
気密性が高いゆえに、玄関ドアを開けるときに『重いっ!』って感じたことありませんか?
「そういえばさっきベランダに出るときにサッシをときにも、重かったなぁ」と妙に納得しました。
キッチンの換気扇や、お風呂やトイレの換気扇を回すと、部屋の中の空気が外に排出されます。
そうすると部屋の空気が薄くなり、どこからか部屋の中に空気を取り入れようとする働きがおこります。
しかし気密性の高いマンションなどでは、どこからとなく隙間風が入ってくることはありません。
でもひとつだけ外から風が入ってくる経路があったのです。
それは『ドレンホース』です!
ポコポコ音の原因は、ドレンホースから外の空気が入ってくるためだった
ドレンホースとは、エアコン室内機で発生する水を室外に排出するためのホースのことです。
室外機の脇にある白いホースです。
夏になると、そのホースから水が出て地面が濡れているのを見たことありますよね?
換気扇を回すと、部屋の中の気圧が下がり、外の空気がドレンホースから入ってきたのです。
夏場のエアコンは、冷房を使うのでドレンホースの中には水が溜まっていることがあります。
その状態で外からの空気が入ってくるときに、ポコポコという音が鳴るのです。
ポコポコ音の原因は分かったけど、対策教えてください
ポコポコ音の原因はドレンホースから入ってくる空気と分かりましたね。
ではどうしたらポコポコ音を解決できるのでしょうか?
簡単なことです。
「ドレンホースから空気が入ってこなくすればいいだけのことです」
では具体的に、いくつか対策方法を考えてみましょう。
窓を少し開けておく
窓を少し開けておけば、すき間から風が入ってくるので、ドレンホースから空気が入ってこなくなります。
ただし冷房をかけているときに、窓を開けるとせっかく冷えている部屋に暖かい空気が窓のすき間から入ってくるので電気代がもったいないです。
それに、防犯上窓を開けっ放しにするのも抵抗ありますよね?
換気口を開ける
部屋の中にこんな換気口ついてませんか?
真ん中のツマミを回すことによって、スキマが開き空気を取り込むことが出来ます。
ツマミを開け外気を取り入れることにより、ポコポコ音を解消することが出来ます。
消音バルブ・逆流防止弁・防虫弁などをドレンホースに取り付ける
窓を開けたり、換気口を開けるのは、外気を室内に取り入れるためです。
外気を取り入れるのではなく、ドレンホースから外気が侵入しないようにする方法もあります。
消音バルブ、逆流防止弁、防虫弁、エアーカットバルブなどと呼ばれているものです。
消音バルブ、、逆流防止弁、防虫弁、エアーカットバルブ
これらの部品をドレンホースに取り付けることにより、ポコポコ音を解消することが出来ます。業者に取付を依頼すると5000円-6000円するそうです。自分自身で簡単取り付けることができるので、ポコポコ音でお悩みの方は是非トレイしてみてくださいね。
これらの部品は逆流弁がついているため空気の侵入を防ぐだけではなく、虫などの昆虫の侵入も防ぐことが出来ます。
これらの部品を取り付ける場合、定期的な掃除が必要になります。室内機側から水と一緒にホコリや汚れも一緒に流れるので、逆流弁に付着すことがあります。ほっておくと水が流れず、エアコン室内機から水漏れを起こす可能性があります。
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