冷房が効いた部屋の中を歩いていると「冷たっ!」。
何かと思い足元を見てみると、フローリングが濡れているではありませんか!
よく見るとエアコンの室内機から水がポタポタと垂れてきてます。。。。
こんな場面に出くわすと、とにかく慌てふためいてしまいます。
でも、ここでいったん深呼吸。
「ス~~。ハ~~。ス~~。ハ~~。ス~~。ハ~~。」して落ち着いてください。
エアコンから水漏れする原因は3つのパターンに分類されます。
そのパターンごとに、対策が変わってくるので、自宅のエアコンがどのパターンに当てはまるのか見極めることが重要です。
では早速、3つのパターンごとに説明していきますね。
1.ルーバー(風向板)から水が垂れてくる
ルーバー(風向板)の方向を、下向きにすると、冷やされた空気がルーバーにあたります。
そのまま冷房運転を続けると、ルーバーに結露が発生し、水滴が落ちてくることがあります。
夏の暑い日に、コップに冷たい水を注ぐとコップ表面に水滴が付く現状と同じです。
エアコン内部から吹き出される冷たい空気が、ルーバーにあたり冷却されます。
そして冷却されたルーバーに水滴がつくのです。
この症状は、部屋の中の湿度が高いときに、発生することが多いです。
対処法
ルーバーを上向きにしてください。
冷やされた空気の向きとルーバーが平行になるように調整すれば、ルーバーに冷気が当たりにくくなるので、結露を抑えることが出来ます。
2.奥のほうから風に乗って水が降ってくる
エアコン吹き出し口の奥のほうから、冷気といっしょに水が飛んでくることがあります。
原因は2つあります。
1)フィルターの目詰まり
フィルターがホコリなどの汚れで目詰まりしている状態だと、空気の流れが悪くなります。
空気の流れが悪くなると、熱交換器部分に一定時間空気がとどまるので、過剰に冷却されてしまいます。
過剰に冷却されると、エアコン内部のいたるところで結露が発生するのです。
その結露した水が、ファンで送り出される風とともに、吹き出し口から飛んでくるのです。
対処法
フィルターを丸洗いするようにしましょう。
掃除機でホコリを吸い込むだけでも有効ですが、完全に取りきることが出来ません。
台所用の中性洗剤で構いませんので、よく洗って下さい。
汚れが取れたら、フィルターをよく乾燥させエアコンにものと通り取り付けてください。
2)熱交換器(アルミフィン)の汚れ・目詰まり
フィルターの目詰まりと同じように、熱交換器に汚れやホコリが目詰まりしてしまうと、空気の流れが悪くなり過剰に冷却されてしまいます。
また熱交換器のアルミフィン1本1本の表面が汚れてしまうと、結露水がはじかれてしまい、水滴となります。
その水滴がファンで送り出される風とともに、吹き出し口から飛んでくることもあります。
対処法
熱交換器の洗浄は、できるだけ業者に依頼することをオススメします。
どうしても自分でやりたい場合には、掃除機で表面のホコリを吸い取るか、フィン用ブラシを使用してください。
歯ブラシなどでホコリや汚れを落とそうとすると、ホコリを奥のほうに押し込むことになるので、状況を悪化させることにもなりかねません。歯ブラシを使うことは避けてください。
エアコン洗浄スプレーの使用は、オススメ出来ません。洗浄液を噴霧するパワーが小さいため、熱交換器表面のホコリを奥に押し込んでしまいます。それが新たに大量の水漏れを引き起こす可能性もあるのです。
3.室内機の底部から水が垂れてくる
エアコン室内機から、水がにじむように垂れてくる場合があります。
この場合の原因は、ドレンホースやドレンパンの詰まりによる可能性が高いです。
熱交換器で冷やされた結露水は、ドレンパンに垂れ落ち、ドレンパンに接続されたドレンホースを伝わり、室外に流されます。
しかしドレンホースのどこかの箇所で汚れなどが詰まってしまうと、結露水が行き先を失ない、室内側にこぼれてしまうのです。
対処法
ドレンホースの詰まりを解消できれば、水漏れを解消することが出来ます。
ドレンホースの詰まりには、エアコン用サクションポンプを試してみてください。
室外機脇にあるドレンホース先端にこのサクションポンプをあてがって、ハンドルを数回引くだけです。
エアコンの水漏れは、3つのパターン以外にも原因があることも
エアコンの水漏れの代表的な3つのパターンについて、説明してきました。
しかし水漏れの原因は、これ以外にもあることがあります。
下記ページで詳しく説明していますので、よろしければご覧になってください。