エアコンの室内機からぽたぽたと水が垂れてくることがあります。
ここは慌てず、エアコンのスイッチを切りましょう。
そして濡れた家具やフローリングを拭き拭きしたら、一息入れましょう。
「ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
とりあえず、エアコンを切ってしばらくすれば、水漏れは収まります。
ただ、ここで思いつくのが「エアコン修理代って、わたしが出さなきゃいけないの?」ということです。
修理代の負担のことは、後で説明しますので、まずはエアコンから水が垂れる原因について簡単に説明しますね。
エアコンから水漏れがする原因は大きく分けて2つあります。
ひとつは、「エアコン掃除を怠ったため」によるもの。
もうひとつは、「エアコンの不具合・設置ミス」によるものです。
では具体的に、それぞれ説明していきます。
エアコン掃除を怠ったためによる水漏れ
エアコンには、フィルターがついています。
エアコンを運転すると、部屋の中の空気をエアコンが吸って、その空気を冷やしたり、温めたりして、部屋の中にまた拭き出しています。
そう、部屋の中の空気を循環しているのです。
部屋の中の空気には、ホコリがいっぱい含まれています。
そんな汚れている空気をエアコン内部に吸い込まないように、フィルターがついているのです。
そのような状況なので、エアコンのフィルターは想像以上に汚れています。
エアコンの説明書には、掃除する頻度は「2週間に1回程度」と記載されています。
またフィルターを怠ると、水漏れが発生する場合があります。
以下各メーカーの注意書きです。
汚れていると本体内部の結露水が吹き出し口から漏れてくる場合がありますので、エアフィルターのお手入れをしてください。(ダイキン工業)
フィルターの目詰まり、熱交換器が汚れている場合、本体内部の結露水が吹出口から漏れてくることがあります。
⇒エアフィルターをお手入れしてください。(パナソニック)
エアフィルターが汚れていると、空気の循環がうまくできず、吹出し口が結露しやすくなり、水滴となって落ちることがあります。 エアフィルターのお手入れをお願いします。(日立)
エアーフィルターが目づまりしていると室内機の熱交換器に付着している水が飛び散ることがあります。(シャープ)
フィルターが極端に汚れていませんか?フィルターが汚れている場合はフィルターのお掃除をしてください。(三菱電機)
このようにエアコンを汚れっぱなしに放置してしまうと、水漏れの原因となるのです。
賃貸物件では、「善管注意義務」という項目が賃貸契約書に記載されています。
広辞苑によると、
《「善良な管理者としての注意義務」の意》業務を委任された人の職業や専門家としての能力、社会的地位などから考えて通常期待される注意義務のこと。注意義務を怠り、履行遅滞・不完全履行・履行不能などに至る場合は民法上過失があると見なされ、状況に応じて損害賠償や契約解除などが可能となる。善良なる管理者の注意義務。
例えば、あなたの不注意で壁に穴をあけてしまったとします。
この場合、当然ながら入居者の不注意によるものなので、入居者が修繕を行わなければなりません。
同様に、エアコン掃除を怠るのも「不注意」とみなされる可能性があります。
その場合、エアコン掃除を怠ったために、水漏れが発生したということになります。
そう、あなたが水漏れの修理をしなければならない可能性があるのです。
エアコンの故障・不具合・設置ミスによる水漏れ
エアコンから水が垂れて来る原因は、エアコン掃除を怠ったことによる以外にも様々な原因が考えられます。
・ドレンホースに詰まりがあり、水が流れない
・ドレンホースの波うち、跳ねあがり
・ドレンホースが逆勾配になっている
・エアコン室内機本体が傾いている
・ドレンパン亀裂が入っている
・ガスが不足している
これ以外にも、原因はたくさんあります。
詳しくは下記記事を参考にしてください。
このようなケースは、あなたの不注意によるものではありません。
この場合、貸主に注意義務があります。
大家さんに、伝えてエアコン水漏れを直してもらってください。
でもフィルターそこまで汚れていないと思うけど・・・
エアコンの汚れを放置してしまって水漏れした場合には、あなたの責任で修理する。
それ以外の原因で水漏れが発生した場合には、大家さんに修理してもらう。
ということが、分かっていただけたと思います。
しかし、水漏れがあなたの責任なのかどうかという判断は難しい問題です。
実際に、メーカーのサービスマンがエアコン状況をみて、どちらの責任か判断してもらうしかないのが現状です。
修理を依頼する前に、試していただきたいことがあります!
修理負担を巡って、入居者と大家さんの間でトラブルになることも少なくはありません。
なかなか話が進まないと、エアコンは直らないままで使うことが出来ません。
水が垂れて状態でエアコンを使い続けると、クロスが剥がれてきたり、フローリングが腐ることにもなりかねません。
それに、この暑い夏にエアコンを使わないと、汗びっしょりで寝付くのも難しいでしょう。
いずれにせよ一刻も早く、エアコンの水漏れを直したいですよね。
そこで、ぜひ試してもらいたいことがあります。
それは「サクションポンプ」です。
先にも述べましたが、エアコン水漏れの原因は様々です。
ですが、水漏れの原因の8割はドレンホースの詰まりによるものなんです。
使い方はいたって簡単です。
室外機に延びているドレンホースの先端にこのサクションポンプをあてがい、しゅっぽとハンドルを引くだけです。
いっきに詰まりが吸い出されます。
水漏れの修理費用に比べれば、安いですし、暑い中なかなか来てくれない業者を汗だくで待っていることを考えてれば、確率は8割ですが、やってみる価値はあると思います。
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