わたしたちが業者がエアコンクリーニングをするときは、エアコン外装をすっぽりと外します。
そのとき外した外装の裏側を見ると、ゴキブリの糞を見かけることがよくあります。
糞があるということは、ゴリブリがエアコンの中に侵入したことになります。
エアコンの中は、湿度があり、特に電装部分は熱を発生しているので、暖かいのです。
ゴキブリは湿度と暖かい場所を好むので、エアコンの中はまさにゴキブリの天国となっています。
でも、いったいゴキブリはどこから侵入したのでしょうか?
露出配管と隠蔽配管
室内機と室外機は冷媒管でつながれています。
細いのとちょっと太い銅管のセットで、結露防止のために被覆がついています。
室内機は室内についていて、室外機は室外に置かれています。
室内機と室外機は冷媒管でつながれているので、壁には必ず冷媒管を通す穴があるはずです。
その穴の位置によって、露出配管と隠蔽配管という2つの設置方法があります。
「露出配管」のほうが一般的です。
露出配管はエアコンの裏に穴が開けられていて、そのまま冷媒管が室外に出ています。
こんな感じで、ごくごく普通に見かけますよね。
それに対して、隠ぺい配管はこんな感じです。
室外の後ろの壁から、冷媒管が出ています。
露出配管は、壁に沿って冷媒管が室外機に向かって下に延びています。
それに対して隠蔽配管は、冷媒管を壁の中に通して、室外機の裏あたりから出しているのです。
外壁をスッキリ見せたい場合に、隠蔽配管にする場合があります。
隠蔽配管のデメリット
隠蔽配管は外壁に配管を這わせないため、家の外観を気にされている方に人気があります。
ただしデメリットもあるので、注意が必要です。
- 露出配管に比べて、工事費用が高い(壁に配管を埋め込むため)
- トラブル(水漏れ・ガス抜けなど)があった場合、壁を壊して修理する可能性がある
- ゴキブリや虫などが、壁中から入ってきやすい
などが挙げられます。
では、「ゴキブリや虫などが、壁中から入ってきやすい」というデメリットを詳しく掘り下げていきます。
露出配管の場合は内壁から外壁まで通じる穴を開けます。
開けた後に、「配管スリーブ」という筒状のものを差し込んでおくのです。
この配管スリーブを開けた穴の中に差し込むのです。
では、なぜ配管スリーブを壁の中に差し込むのでしょうか?
それは壁の中から、「ゴキブリ」「虫」「湿気」「ニオイ」などを部屋の中に入り込まなくするためです。
配管スリーブが、ゴキブリや虫が室内に入ってくるのを遮断してくれるのです。
露出配管ではスリーブを入れますが、隠ぺい配管ではスリーブを壁の中に入れることが出来ません。
なので、ゴキブリや虫が室内に入ってきてしまうのです。
隠蔽配管のゴキブリ、虫対策
今までの話で隠ぺい配管の場合、エアコンの中にゴキブリや虫が入りやすいことが分かっていただけたと思います。
次に隠蔽配管の場合の「ゴキブリ虫対策」について、考えてみたいと思います。
第1ステップ・・外装を取り外す
まずは、エアコンの外装をスッポリ外してください。
取り外す前に、ビスを外すようにしましょう。
通常は下記の場所に2,3本のビスで止まっていることが多いです。
また前面パネルを持ち上げた裏側にビスでとまっていることもあります。
ビスの位置は、エアコンの機種によっても異なるので、よく見て探しましょう。
第2ステップ・・壁に中に隠れているゴキブリや虫を駆除する
外装を外すと、こんな感じで内部が現れます。
そしたら、赤い丸い部分を近づいてよく見てください。
この部分に配管を通すための穴が開いているのです。
穴と配管の間に、スキマがあるのが分かります。
このスキマから、ゴキブリや虫が侵入してくるのです!
穴の位置を確認出来たら、殺虫剤で壁の中に隠れているゴキブリをやっつけます。
壁の中にいるゴキブリには、殺虫スプレーを使いましょう。
殺虫スプレーですが、先端ノズルがついているものを選んでください。
スキマは狭いので、ノズルがついていないと中までスプレーすることが出来ません。
第3ステップ・・エアコンにゴキブリを寄せ付けない
壁の中のゴキブリを退治したら、次は外した外装の裏側に、ゴキブリ忌避剤を塗っておきます。
ゴキブリが嫌がる成分を塗っておくことにより、ゴキブリを寄せ付けなくするのです。
第4ステップ・・スキマを埋める
最後の仕上げは、穴と配管のスキマを埋めることです。
スキマかなければ、当然ゴキブリはエアコンの中に侵入することが出来ません。
穴を塞ぐには、エアコン用パテを使いましょう。
粘土状になっているので、自由にカタチを変形することが出来ます。
スキマの形に合わせて、ぴっちりと埋めてしまいましょう。
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