十数年前にARIAFINA本社から直接連絡があり、お伺いしたことがありました。
お客様から「レンジフードを掃除したい」という要望があり、清掃業者を探しているようでした。
私自身もそのころは、「ARIAFINA」というレンジフードを知らずにいました。
いまでこそ知名度は上がってきましたが、当時はほとんどの方が知らなかったと思います。
お伺いした新宿のショールームで、レンジフードの中を見させてもらいました。
すると、シロッコファンも簡単には取り外せない設計だったのです。
当日は「掃除」に関して、まったく製品に反映されてないように感じました。
そして先日ひさしぶりに、ARIAFINAのレンジフードを掃除する機会がありました。
「おっ、ひさしぶりのARIAFINAじゃん。少しは掃除しやすくなっているかな?」と思いながら、レンジフードを分解していきました。
すると十数年前とは比べようのないほど、メンテナンス性が向上していることに驚きました。
今回掃除したのは「Center Federica|センターフェデリカ | CFEDL-952」という機種でした。
これのテクスチャーホワイトという色でした。
お部屋全体がホワイトのイメージでしたので、ホワイトのレンジフードも目立つこともなく部屋になじんでいました。
整流板を外すと、シロッコファンが見えます。
この状態からでもシロッコファンを外すことは出来ますが、ステンの枠も外していきます。
外すとこんな感じです。
シロッコファンを外すために、黒のファンガードを外します。
ファンガードはネジで止めてあるのではなく、カシャッとハメるタイプなので取り外しが非常に簡単です。
普通は蝶ネジで1-3箇所程度でとめられています。
蝶ネジなので手で回せますが、レンジフードに体を潜らせ手を伸ばしながらの体制なので、意外ときついです。
ファンガードを外したら、シロッコファンを取り外します。
シロッコファンはワンタッチロック解除がついているので、とても簡単に取り外せます。
取り外しボタンを押しながら、ファンを引き出すだけです。
シロッコファンを外すとこんな風な状態になります。
取扱説明書では、ここまでしか分解の説明をしてませんが、さらにシールが貼ってあるこのケース自体も取り外してみました。
4本のネジを外すとすっぽりと外れました。
これでケースも外れたので、あとは洗剤でつけ置き洗いすればいいだけです。
外したケースやシロッコファンにもちゃんとコーティングされており油汚れも簡単にサッと落とすことが出来ました。
シロッコファンには「ハイパークリーン仕上げ」、ケーシング内面には「ファンシークリーン仕上げ」と呼ぶらしいです。
他社レンジフードでもコーティング仕上げのものもありますが、ARIAFINAのレンジフードのほうが、油落ちが良いように感じました。(まだそれほど年数が経っていないからかもしれませんが)
他のメーカーではお掃除機能付きのレンジフードも発売されていますが、個人的にはお掃除機能付きは好きではありません。
これはレンジフードに限ったことではありませんが、お掃除機能付きは、掃除が不要ということではありません!。
エアコンでもそうですがお掃除機能付きでも、掃除は必要になります。
さらにお掃除機能付きは、機能が増える分構造が複雑になります。
構造が複雑になれば、掃除がしににくなります。
「メンテナンスフリー」を求めるのではなく「メンテナンスシンプル」を求めるべきだと思ってます。
今回のARIAFINAのレンジフードは、まさしくメンテナンスシンプルでした。