当社ではいままで数万台のエアコンクリーニングをしてきました。
そのなかで「新しいエアコンを取り付けた時から匂いがする」という方が何名かいらっしゃいました。
普通に考えれば、「新品のエアコンだから臭うはずがない」と思われるでしょう。
しかし、その方は新品のエアコンから出る臭いに悩まれて、エアコンクリーニングを依頼してきたのです。
いままでの経験上、新品のエアコンから臭いがするのには2つの原因があると考えています。
アルミフィン(熱交換器)に表面加工されている親水コート剤
エアコンの熱交換器(アルミフィン)には、水滴のブリッジを防ぐために、親水コート剤が表面処理されています。
この表面コート剤から、臭いが発生していると思われます。
「埃っぽい」「セメントっぽい」というような表現の臭いです。
ただし、すべての親水コート剤から臭うのではなく一部の親水コート剤から臭うようです。
根本的な対策ではないのですが、設定温度を1℃か2℃下げてみてください。臭いを感じにくくなります。
部屋の中のニオイ
ゴミ・食べ物・下水・ホコリ・洗濯物・油・汗・たばこ・ペットなど部屋の中には様々な臭いの発生源があります。
エアコンを運転することにより、それらのニオイ成分が『熱交換器』に付着します。
親水コート剤の中でも無機系のものは、空気中のホルムアルデヒドをはじめとする極性基を有する臭い成分を吸着しやすいのです。
そしてエアコンの風に乗って、その匂いが部屋の中に吹き出されるのです。
根本的な対策は部屋の中のニオイの発生源を取り除くこと
部屋の中のニオイは自分では、なかなか気つかないものです。
エアコンクリーニングでお客様の部屋にあがった時に、その部屋特有な『ニオイ』を感じることがあります。
しかし当の本人は、気ついていないとが多いようです。
さて、では実際に部屋の中のどの場所にニオイの発生源があるのでしょうか?
布製品(カーテン、ソファー、洋服など)
みなさん、炭には消臭効果があるのを知っているかと思います。
スーパーやホームセンターなどに行けば、『炭の消臭剤』がたくさん並べられています。
では、炭はなぜ消臭効果があると思いますか?
それは、炭は多孔質であるからです。ミクロの穴が無数にあいているのです。
炭1gに対して表面積は200㎡以上あるといわれています。
炭100gだったら20000㎡以上ということになります。
東京ドームは約20000㎡なので、なんと東京ドームの10倍の広さになるのです!
炭のように表面積が大きいほど、ニオイは吸着します。
炭と同じように、『布』も表面積が大きいのです。
布は糸から作られているので、想像も容易にできるかと思います。
布製品の中でもとりわけ注意したのは、『カーテン』、『布ソファー』、『洋服』、『ぬいぐるみ』です。
■カーテンは季節ごとに洗濯しましょう。(年4回がおすすめ)
■布ソファーは洗えないので、消臭剤を噴霧して臭いを取り除きます。
■外から帰ってきた洋服は、様々なニオイが付着しています。外食で焼肉などしたら、ベランダや浴室で洋服を干すようにしましょう。帰ってきてそのまま洋服を部屋の中に置いてしまうと、洋服のニオイが部屋に移ってしまいます。
■ぬいぐるみは、クリーニング屋さんに『丸洗い』してもらいましょう。
【電気の工事屋さん】最短30分の無料の出張見積もり