秋といえば、「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」などとイメージされる方が多いのではないでしょうか。ハウスクリーニングのプロからすると「掃除の秋」と断言しちゃいます。
それは、秋の季節が掃除するのに最適な季節だからです。
なぜ、秋が掃除するのに適しているのか?
「暑すぎず」「寒すぎず」行動しやすい季節だから
夏の暑い時期は少し体を動かしても、汗がダラダラ出てしまいます。「お掃除ダイエット」として考えればアリかなと思えるけど、出来たらやりたくないですよね。
また冬は冬で、寒くてストーブの前やコタツでヌクヌクしてたいですよね。
暑すぎず、寒すぎない秋が、活動しやすい季節なのです。
「スポーツの秋」というように、秋に運動会が多いのも、体を動かしやすい季節だからです。
アレルギーの原因であるダニの死骸が急増しているから
夏の「暑いジメジメ時期」の6~8月にダニは繁殖します。ダニの繁殖条件は「高温多湿」なのです。
そして夏に繁殖したダニの死骸が、部屋の中に充満するのが秋の季節なのです。
出典:高岡正敏、平成22年度埼玉県建築物衛生管理研修会講演資料「建築物の衛生管理とダニ害について」
グラフでも分かるように夏から秋にかけて、生きているダニは減少傾向にあります。ただしダニの死骸やフンなどのダニアレルゲンは増加傾向にあるのが分かると思います。
9~11月の秋の季節に、ダニアレルゲン対策として、掃除をすることをお勧めします。
冬まで使わなくなるエアコンのお手入れに最適なタイミングだから
夏の暑い時期に、頑張って働いてくれたエアコンただ感謝感謝です。そんなエアコンですが、この秋が掃除してあげるのに最適な時期なんです。
秋のエアコンは、カビや汚れでいっぱいです。部屋の中に舞っているカビやホコリなどを毎日毎日吸っているので、どうしてもエアコン内部は汚れ放題。しかも、湿気がたまっています。
この状態で冬まで何もしないでほっておくと、カビがさらに繁殖してしまう可能性が高いのです。
カビの繁殖条件は、「湿度」と「温度」と「栄養分」。
夏よりも秋のほうが湿度や気温は下がりますが、現在の建物は気密性が高いので「秋でも湿度や温度は高くなりがち」です。冬場にカビが生えるということも珍しくはありません。さらに、カビ栄養分である汚れもいっぱいあります。
冬に気持ちよくエアコンを使いたいですよね。
そのためにもエアコンを使わなくなった秋の季節にエアコンをキレイにリセットしましょう。
秋に掃除しておけば、年末大掃除が楽になるから
年末といえば「大掃除」の時期です。1年間の汚れをキレイにすると、さわやかな気分になります。
でも1年間たまりにたまった汚れを一気に掃除するのって大変ですよね。
年末はただでさえ、忙しい時期なので、やることがいっぱいです。
そんなときは「秋掃除」をしては、如何でしょうか?
秋に掃除しておけば、年末の大掃除はだいぶ楽になります。
秋掃除で重点的に掃除したほうがいい場所とは?
カーペット(ジュータン)
カーペットは繊維で出来ていて、保温性・吸水性が高いのです。また、「食べかす」「人間のフケ」「ホコリ」「チリ」などたまりやすいので、ダニにとっては最適な条件を備えています。
皮膚が弱い赤ちゃんをカーペットに寝かせたら、体中が赤く腫れあがる。。。なんてことがないようにしたいものです。
いつもより念入りに掃除機かけをすることは大切ですが、ダニアレルゲンが多い秋の季節に本格的なカーペットクリーニングをおススメします。
本格的カーペットクリーニング(水洗い)
布製ソファー・布団
布製ソファーや布団にも、ダニがいっぱい潜んでいます。どちらも直接肌に触れるので、ダニ対策は必須です。掃除のポイントは「入念に掃除機をかける」「出来るだけ乾燥させる」。乾燥させる場合には、布団乾燥機を利用するとよいでしょう。
普通のふとん乾燥機は、専用シートのなかに熱風を送り込んで乾燥させます。
でも、このふとん乾燥機はシートレスなので、シートを毎回広げたり畳んだりすることがありません。とにかく使い方がラクなんです。
ソファにも工夫次第で、使えます。ソファ全体に毛布をかけて、乾燥機ホースを差し込むだけで、ソファ乾燥機に代わります。室内に干した衣類や靴の乾燥にも使えるので、非常に便利です。
部屋の片隅
ホコリやダニの死骸などは、軽いので部屋の片隅に集まりがちです。家具の裏やスキマなども、重点的に掃除機をかけるようにしましょう。