洗面台のオーバーフローってどこにあるか知ってますか?
ここです。ここ。ここ。
洗面ボールの上のほうについている、この穴のことです。
排水に栓をしたまま、水を出しっぱなしにしたときに、洗面ボウルから水が溢れないようにするためにあるのです。
洗面ボールの水位が上がると、オーバーフローの穴から水が流れます。
断面図にすると、こんな感じです。
イメージできましたか?
洗面ボールの裏側に、水が流れる通路があったのです。
そんなオーバーフローですが、結構汚れやすくカビが発生しやすい場所でもあります。
顔をオーバーフロー穴に近づけて、中を覗き込んでください。
こんな風に、汚れやらカビが見えます。
さらに、このオーバーフローの中の空間で「チョウバエ」が発生することも珍しくありません。
あなたは洗面台近くで、チョウバエを見かけたことがありませんか?
もし、あるとしたら、オーバーフロー内部か、排水管内でチョウバエが繁殖している可能性が高いのです。
漂白剤を流し込むだけでは不十分。重要なのはつけ置き
オーバーフロー内部のカビをキレイにするのに、キッチンハイターなどの漂白剤を流し込む方がいます。
たしかに、効果はあると思いますが、それだけでは不十分です。
軽微なカビであれば、流し込むだけで効果があるかもしれません。
ただし重度なカビだと流し込みだけでは、効果がありません。
漂白剤を効果的に使うには、「つけ置き」が重要なのです!
1~2時間程度のつけ置きで、ほとんどのカビは取れます。
でも頑固なカビだと、それでも取り切ることが出来ないかもしれません。
そんな時は、一晩つけ置きしてください。
そうすれば、頑固なカビでも落とすことが出来るのです。
つけ置きの仕方
流し込むだけでなく、つけ置きが重要なのがお分かりいただけたと思います。
しかし!
「つけ置きってオバーフロー内を漂白剤で満たして置くってことだよね?」
「ゴム栓をして水を満たしても、オバーフロー内に流れ込む水はすぐ流れちゃうよね?」
と思う方が多いと思います。
たしかに、その通りです。
でも赤い矢印の部分を塞き止めたら、どうでしょうか?
矢印の部分を止めれば、オバーフロー内に水を溜めておくことが出来ます。
まずは洗面台下の配管を外します。
赤い矢印の2か所のナットを緩めます。
手で簡単に回すことが出来きますが、トラップ用の水が溜まっているので、下に雑巾など敷いて、濡れないようにしましょう。
ナットが外れたら、下の配管も引っこ抜いてください。
配管は、単に床に刺さっているだけです。
配管取り外したら、水を塞き止められるように、栓をします。
栓をするのに、洗面配管用エルボを使いました。
配管用の継ぎ手で、パッキンも入っているので、水漏れすることはありません。
片方は、その辺に転がってた吸盤を利用して、止めました。
そしてエルボを取り付けます。
これでオーバーフロー内に、水を溜めておくことができます。
そして、注意しながら洗面ボール目いっぱい水を溜めてください。
水がたまったら、漂白剤をどぼどぼ適当に入れます。
あとは1~2時間、待つだけ。
すっかり、カビが取れて、スッキリしました。
もし汚れが多少残っているのであれば、ストロー用ブラシでこすってみてください。
簡単に取れるはずです。