ハウスクリーニングでトラブルにならないための事前に確認すべき4つのポイント

消費生活センターによると、ハウスクリーニングのトラブル相談が毎年1000件弱よせられているそうです。

2010年度の相談件数は804件、2011年度は792件、2012年度は783件、2013年度は940件、2014年度は919件、2015年度は524件です。

これらのドラブルは大きく4つに分類できます。

追加料金やキャンセル料などの料金トラブル。雑な掃除によるトラブル。破損やキズによるトラブル。高額な商品やサービスの勧誘によるトラブル。

ではそれぞれについて具体的な事例や、トラブルにならないための注意事項などを説明していきます。

追加料金やキャンセル料などの料金トラブル

追加料金

作業日当日に「汚れ具合がひどいから3割増しになります」「お風呂のサイズが通常より大きめなので、1.5倍の料金になります」「作業車の駐車代金が作業代金とは別にかかる」など追加料金を請求されるケースがあるようです。

ハウスクリーニングを申し込みの際には、最終的な金額を確認してください。また当日追加料金が発生しないかも確認を取るようにすることが大切です。

キャンセル料

作業日までの何日か前になると、キャンセル料がかかることがあります。

旅行申込でキャンセル料が発生するようにハウスクリーニングでもキャンセル料がかかることが多いです。

旅行会社が航空券やホテルを確保するので、キャンセル料が発生します。

おなじようにハウスクリーニングでもスタッフを確保するためにキャンセル料が発生します。

作業日の何日前にキャンセルをすればキャンセル料が発生しないのか確認してください。

またハウスクリーニングの場合、作業日当日に様々な理由から作業できない場合があります。

  • エアコンクリーニングを依頼していたが、当日エアコンが故障していて、クリーニング出来なかった。
  • エアコンの設置位置がメーカーの指示に従っていなかったため、エアコンを分解できずクリーニング出来なかった。
  • レンジフードが外国製で特殊な構造で分解できなかった。
  • お風呂の排水が詰まっていて水が流せる状態でないので、お風呂クリーニングが出来なかった。

上記以外にも当日作業が出来ない場合がいろいろと考えられます。

このような当日想定外の理由で作業できなかった場合にキャンセル料がかかるかどうか確認することも忘れないでください。

雑な掃除によるトラブル

実際に作業員が丁寧にキレイな仕上がりで仕事してくれるかどうかを、事前に見極めるのは難しいように思われます。

「御社は丁寧な仕事をしてくれますか?」と聞いても「もちろん丁寧な仕事をします」とどの業者でも言うと思われます。

まちがっても「うちは雑な掃除をしますよ」とは言いませんよね、、

では、どうしたら丁寧な仕事をしてくれるのか判断するにはどうしたらいいのでしょうか?

それはトータル的に判断するしかありません。

  • 事前に施工事例の写真を見せてもらい、どのくらいキレイになるのかを予想する
  • 作業時間はどのくらいかかるのか(作業時間が長いほうが丁寧だとも考えられますが、いちがいに作業時間が長ければいいとも限りません)
  • スタッフの経験年数を聞く(経験年数が長いほうが腕がいいとも考えられますが、いちがいに経験年数が長ければいいとも限りません)
  • スタッフは専属スタッフかアルバイトかを聞く(専属スタッフのほうがアルバイトより経験値は高いので良い仕事をするとも考えられますが、いちがいにアルバイトがいい加減な仕事をするとは考えられません)
  • ホームページに掲載の「お客様の声」や「インタビュー」を参考にする(その業者にとって良いコメントだけしか掲載していないことが多いので、あくまで参考程度にみるようにしましょう)
  • 実際にその業者にハウスクーニングを依頼した人に、評判を聞いてみる(見つけるのは難しいかもしれませんが、これが一番いいと思います)
  • ハウスクリーニングの経験は何年あるのか?

などなど、いろいろな角度から判断するようにしましょう。

依頼者の中には「どんな汚れでもキレイに取れる」と思っている方もいます。しかし残念ですがハウスクリーニングでも取れない汚れはあります。気になる汚れがある場合は、事前に落ちるのか確認が必要です。

破損やキズによるトラブル

われわれハウスクリーニング業者も十分注意して作業しますが、どうしても破損させてしまったり、傷をつけてしまうことがあります。

万が一のために、「損害保険」に加入しているかどうか確かめて下さい。

保証額については保険会社とのやり取りとなり、破損箇所のみの価値(その時の市場価値)や部品などの価値を算出し、決められることが多いです。

キッチンの一部にキズがついたので、キッチンごと新品交換にすることは難しいと思います。

高額な商品やサービスの勧誘によるトラブル

ハウスクリーニングをした後に、高額な商品やサービスを勧誘するトラブルも多くあるようです。

「今キャンペーン期間中なので、千円でハウスクリーニングする」との電話があり、訪問した業者が換気扇やエアコンを掃除してくれた後、ひと月5千円で外国製の高機能の掃除機がレンタルで使用できる、あるいは月々同額のクレジットの支払いで購入することもできると勧められ、結局5年間のクレジット払いの購入契約をした。しかし、業者が帰った後で契約書をよく見るとクレジットの支払総額が高額になることが分かり、解約したい。商品は使用してしまった。

神奈川県民局 くらし県民部 消費生活課より引用

「3,000 円でエアコンの洗浄をします」と電話があったので依頼した。担当者が来て洗浄を
して代金を支払った後に、「風呂掃除が大変だ」と話したら、「汚れ防止のコーティングをすれ
ば洗浄をこまめにする必要はなく楽だ。10 年間の保証が付く」と勧められた。「1 カ月 6,100
円の支払いだ」と言われたので「支払える」と答えて 60 回払いのクレジットの契約書を書いた。
総額はよく見なかった。後でクレジット会社から確認の電話があると言われた。数時間後に別
の作業員が来て、浴室掃除とコーティング作業をした。その後契約書をよく見たら、作業代金
は約 26 万円で総額は約 37 万円、初月は約 8,000 円、その後は毎月 6,100 円の高額な契約だと
わかった。一括で支払えば手数料は不要だと思い、会社に電話をして「一括払いに変更したい」
と話したら翌日別の担当者が来た。契約書を書き直しながら「分割手数料を無料にはできない」
と言われた。支払金額は 27 万円と書かれていた。後日集金に行くと言われた。安易に高額の契
約をしたことを後悔している。支払金額は本当はいくらなのか。
(60 歳代、女性、家事従事者、東京都、2015 年 8 月受付)

国民生活センターより引用

ハウスクリーニングの後に高価な商品を勧められた場合には、きっぱりと断ることが大切です。

あとこのような会社は、ハウスクリーニングを専門としていない会社が多いのが特徴です。

ハウスクリーニングはあくまで、高額な商品やサービスなのです。

あまりにも金額が安い業者には、十分に注意しましょう。

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