それは、ある夏の暑い朝の日のことでした
毎年、夏が近づきパソコン作業していると、忌まわしい忘れられないあの日のことを思い出します。
あの日とは、数年前のとても暑い日のことでした。
その日は朝から日差しが強かったのを覚えています。
いつものように、扇風機をかけてパソコン作業していると『バチッ』という音とともにパソコンの画面が暗くなりました。
『えっ』と驚きながら、すぐ隣にあるパソコン本体のほうを向くとパソコンから『ケムリ』が出ているではないですか!
そして、鼻元に『少し焦げ臭い』が漂ってきたのです。。。
一瞬何が起こったのか分からなく、呆然とパソコン本体をしばらくの間見つめていました。
『もしかしてパソコンが故障!?』
暑い夏の日なのに、ぞくぞくっと震えました。
頭の中が真っ白になったのです。
なぜならパソコンの中には、仕事上の大切なデータが入っていたのです。
当時の私は、パソコンの中のデータのバックアップを取っていなかったのです。。。。
そのあとは、飲まず食わずで3日間ほど、データ復旧に時間を費やしました。
今となっては、笑い話で懐かしくも思えるのですが、当時は死の宣告を受けた受刑者のような3日間でした。
原因はパソコン内部のホコリが原因だった
さてパソコンが故障した原因は、何だったと思いますか?
故障した箇所は、電源装置でした。
パソコンの吸気口にホコリがつまり、十分な空気が電源装置を通過することができなかったのです。
本来であれば空気が通過することによって、熱を発する電源装置を冷やすのです。
しかしホコリによって冷却が阻止され、電源が熱を持ちすぎてしまい、オーバーヒート状態になってしまったのです。
パソコンの最大の敵は『熱』なのです。
パソコンは常に発熱して、内部は熱がこもっています。
その熱をうまく逃すために、『吸気口』から空気を吸っているのです。
その空気口がホコリでふさがれいたら、内部に熱がこもり、処理速度が低下したり、再起動を繰り返したり、最悪今回のようにパソコンのパーツが故障してしまうことがあります。
パソコンの掃除は暑くなる夏の前にすること!
気温が低い冬であれば、多少ホコリで通気口が詰まっていても、熱によるトラブルは発生しにくいと思います。
しかし夏になると、ただでさえ熱がこもりがちなパソコン内部は、サウナのように熱も持ちます。
十分な空気の通りがないと、それこそいつ故障してもおかしく状態が続きます。
パソコンの掃除をするなら、暑い夏になる前にするのがベストタイミングです。
パソコンの中を覗いてみよう
パソコンのサイドパネルを外すと間な感じです。
タワー型なので、筐体自体も大きいため、中の空間は思うほど狭くはありません。
小型やミニタワー型パソコンだと、中の空間は狭くなるので、タワー型よりも熱については注意したほうがよさそうです。
主に掃除したほうがいい場所は2か所あります。
CPUクーラーと電源です。
CPUクーラー
写真中央に見えるプロペラは、CPUファンです。
CPUファンの奥に金属のようなものが、ヒートシンクです。
そのヒートシンクの下にCPUがあります。
CPUは非常に高温になるため、ヒートシンクに熱を伝えます。
そしてヒートシンクに熱をCPUファンを回転させることにより、放出させるのです。
それで、よく見るとヒートシンクにホコリのようなものがついているの分かりますか?
このようにヒートシンクにホコリが詰まってしまうと、うまく熱が放出することができなくなります。
では、このCPUファンを外してみましょう。
やっぱりというか、ホコリが結構詰まっていますね。。。。
この状態で夏を迎えるとやばいですよ!
そして、外したCPUファンの裏側はこちら。
羽の部分にホコリがついているのが分かります。
ファンにホコリがついてしまうと、モーターに負荷がかかり、故障の原因にもつながります。
CPUファンから異音がする場合、ホコリが原因のことも多いので注意するようにしましょう。
ヒートシンクについたホコリはブラシやエアダスターでしっかりと取り除いてください。
パソコンの内部を掃除するブラシは『静電気防止』タイプのものが良いと思います。
特に冬場は、静電気が発生し、パソコンの基盤が壊れてしまう可能があるからです。
エアダスターは逆さまにしても使えるタイプのものがおすすめです。
電源
あとCPUクーラーのほかに、掃除したほうが良いのは『電源』です。
あの悪夢の日に壊れた『電源』を掃除します。
見るからにやばそうな雰囲気しませんか?w
毎年掃除してますが、1年でこんなにホコリだけになるんです。
本当は、ホコリ少ない場所にパソコンを置くべきなのですが。。。。
では、電源を分解していきましょう。
分解といってもネジを外せば、すぐに分解できます。
CPUファンよりもホコリがついていますね。
そして電源内部も、ホコリまみれです!
こちらも、ブラシやエアダスターを使ってホコリを取り除いて下さい。