排水口の臭いでうんざりのあなたへ / 4つの原因と対策を徹底解説 / キーワードは『封水』

排水口から臭いがすると部屋中に充満してしまい、不快な気分になっちゃいますよね。

臭いの原因は排水口と思い、ゴミ受けや椀ドラップ外して丁寧に洗ってると、その時は臭いが消えて「よかったよかった」と胸をなでおろしたあなた。

しかし、しばらくするとまた排水口から臭いが漂うように・・・・・

こんなこと何回も繰り返していませんか?

『封水(ふうすい)』とは?

排水口の臭いでお困りの方は「封水」という言葉を知っているかと思います。

簡単に説明すると・・・

封水とは「キッチンのシンク下や洗面台下に設けられた、悪臭や害虫などの侵入を防ぐための構造」のことです。

上記のように悪臭や害虫が侵入してくるのを封水が防いでくれます。

「うんうん。封水のことは調べて知っているけど、ちゃんと封水を張っておいても臭いが上がってくるのなんでなの?」とおっしゃる方が多いかと思います。

本来ちゃんと封水を張っておけば、構造的に臭いが上がってくることはありません。

しかし、なんらかの原因で封水が少なくなったりすると、封水の効果がなくなり、臭いや害虫が侵入してくる可能性があるのです。

封水が機能しなくなることにより、臭いや害虫が部屋の中に侵入してくることがあります。このことを『破封(はふう)』と呼びます。封水を破壊するから『破封』です。

この破封ですが、4つの原因があるのです。

では、4つの原因それぞれ説明していきますね。

1.自己サイホン作用

自己サイホン作用とは、「水が引っ張られて流れていく作用」のことです。

たとえば洗面ボールにいれた水をゴム栓を抜いて一気に流すと、その勢いで残るはずの封水の量が減ってしまうことがあります。

同様に、下記の場合にも自己サイホン作用は働くことがあります。

  • 洗濯機の排水時
  • お風呂の水を抜くとき
  • 台所シンクに溜めた水を一気に抜くとき

対応策

  • なるべくゆっくり流す
  • 水を一気に流した後には、水をゆっくり流し封水をためておく

2.吸込み作用(誘導サイホン作用)

上階で排水立管に満水状態で勢いよく流れたとき、封水側の管内の空気圧力が負圧となり封水が立管側に引っ張られてサイホン作用を起こすことがあります。

3.蒸発作用

長い間水を流さないでいると、溜まっている封水が蒸発して封水が破られることがあります。

対応策

  • 旅行などで長期間留守にするときには、封水が蒸発しないようサランラップなどで密閉しておく
  • 封水蒸発防止剤を使って、封水が蒸発しないようにする

4.毛管現象作用

トラップ部分に髪の毛や繊維など汚れが引っかかっていると、毛管作用により封水が破られることがあります。

毛管作用とは、たとえばコップにいれた水の表面にティッシュの先を少し触れるようにするとジワジワとティッシュに水が染み込みコップの水が少なくなる現象のことです。

対応策

  • パイプクリーナーで配管内の髪の毛や繊維などの汚れを定期的に取り除くこと

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