都内在住のA子さん。夫婦共働きのため、洗濯はいつも夜中に。ドラム式洗濯機なので、翌朝になると洗濯物は乾燥されフカフカの状態。
忙しい方にとって、ドラム式洗濯機ってとっても便利ですよね。
でも最近になって、ある異変が起こるようになったのです。
朝起きて洗面所に行くと、洗濯機周辺がビショビショなってるのです。
A子さんは原因が分からず、色々悩んだようでした。
考えていくうちに、防水パンの排水口が怪しいのではないと疑い始めました。
でも防水パンと洗濯機の間のスキマが狭いため、排水口がどのようになっているのかさえ分からない状況でした。
そこでネットで調べるうちに、「おそうじ専科」を見つけ、「洗濯機かさ上げ清掃」をご依頼いただきました。
作業にお伺いして、洗濯機を見た瞬間、「やっぱり原因はアレかぁ」と原因が分かりました。
お使いの洗濯機は、「ドラム式洗濯機の日立ビックドラム」でした。
日立ビックドラムは、他のメーカーと比べ、ある特徴的な仕組みがあるのです。
時速約300kmの高速風を吹きかけてシワを伸ばす「風アイロン」を採用しています。
この「風アイロン」ですが、日立ドラム式洗濯機のウリの機能です。
乾燥中に高速風でシワを伸ばして、アイロンがけの手間を減らしてくれるのです。
しかし、この「高速風」がある問題を引き起こす可能性があります。
実は、日立のドラム式洗濯機、乾燥中の空気を排水ホースの中に送り込み排出させるです。
この排出される空気、半端なく勢いよく吹き出すのです。
勢いよく排出された空気が、排水口にたまっている水(封水)を弾き飛ばしてしまうのです。
その結果、乾燥運転終了後には、洗濯機周辺が水浸しになるのです。
このような状況を引き起こすことは、日立自身も当然把握しています。
そこで水弾き防止のため、「排水トラップカバー」というパーツを排水口の上にかぶせるのです。
この排水トラップカバーが、水弾きの防止してくれるのです。
でも今回のケース、防水パンの排水口に「排水トラップカバー」がつけられていなかったのです。
なので乾燥運転の時、空気圧で水を弾き、洗濯機の周りが水浸しになったのです。
悲しいことに、このことを知らないで、排水トラップカバーをつけない引越屋さんや設置業者がいることも事実です。
洗濯機を防水パンに設置した後だと、排水トラップカバーがつけられているかどうかなんて、分かるはずもありません。
設置してもらう前に、業者さんに、「排水トラップカバーは取り付けますよね?」と確認するようにして下さい。
また、もし排水トラップカバーがつけられていないようだったら、日立に連絡して対応する排水トラップカバーを購入するようにして下さい。