もうかれこれ20年近く、毎年大掃除の依頼をいただくお客様がいます。
先日ひさぶりに、お邪魔させていただきました。
初めてお伺いした時には、小さな赤ちゃんだった子が、いまはもう大学生です。
月日が経つのは、早いなぁ~と昔を懐かしく思ってました。
そして作業を始めようと、サッシ窓を開けたときに、ある異変に気が付きました。
サッシレールの上に、なにやら「薄いプラスチック製の破片」が落ちていました。
なんだろうと思い、人差し指と親指でつまみ上げ、じっくりと見てみました。
すると樹脂サッシの、樹脂の一部分だということが、分かりました。
そして目線を、サッシ枠に沿って一周一回りさせたのです。
すると予想通り、樹脂部分が剥がれている部分が見つかりました。
サッシ枠をよく見ると、樹脂がかがれかけている部分もあったのです。
劣化してたのは、日当たりがいいサッシだけ
サッシ窓を掃除しながら、ある一つの事実に気が付きました。
それは北側の日が当たらない樹脂サッシは、劣化により影響がなかったということです。
樹脂が剥がれ落ちていたのは、日当たりのいいサッシだけだったのです。
ということは。。。
紫外線の影響で、樹脂部分が劣化したと考えられます。
というか間違いなく、紫外線が影響していることは間違いありません。
樹脂サッシの寿命ってどのくらいだろう?
今回のお客様のところでは、十数年経った頃から、劣化の症状が分かるようになったようです。
そこで、「樹脂サッシの寿命って何年くらいなの?」という疑問を持ちました。
さっそくネットで調べてみました。
「樹脂サッシ工業会」という団体のサイトを見つけました。
そこには、こう書かれていました。
塩ビ樹脂そのものは50年以上の長寿命ですが、実際のサッシではその使われ方や環境が影響します。樹脂サッシは1975年の販売開始以来、約30年経過しましたが、この間問題なく機能を維持しています。
確かに樹脂の一部分が剥がれていましたが、機能的には問題ないように思えます。
ただ見栄え的には、あまりいいとは言えません。
サッシはリフォームでも、あまり交換することは多くありません。
サッシを選ぶ際には、よく考えるようにしましょう。