先日「洗濯機から下水の臭いがする」という相談をお客様から受けました。
かなり、悩んでいるようでした。
そこで、実際に詳しく話を聞いてみました。
すると、2つのことが分かったのです。
1.雨の日だけにニオイする
2.新しい洗濯機に替えてからニオイがするようになった
雨の日だけニオイする
下水の臭いがするときは、決まって雨の日にするそうです。
晴れている日には、ニオイはしないそうです。
そこで、お客様にこんな質問してみました。
「もしかして、雨の日だけ乾燥運転してませんか?」
「はい。晴れの日は脱水までして、あとは外で干してます」
「なので、雨の日だけ乾燥機回してます。。。」
そうです乾燥機を使った時にだけ、下水の臭いがするのでした。
新しい洗濯機(ドラム式)に替えてからニオイがするようになった
3か月前に、日立のドラム式洗濯機に買い替えたそうです。
前の洗濯機の時には、乾燥運転してもニオイはしなかったとのこと。
ということは、買い替えた日立の洗濯機に何か関係があるのでは・・・・
日立の乾燥運転が原因でした
日立のドラム式洗濯機は、乾燥方式が他メーカーと異なるのです。
他メーカーの洗濯機は「ヒートポンプ式」という乾燥方式を採用していることが多いです。
それに対して日立の洗濯機は、ヒーター方式を採用しています。
ヒーターで温風を発生させ、電気ストーブのように乾燥させる方式です。
ヒーター方式は、乾燥時にでる湿った温風を室内に排出するので、洗濯乾燥機を設置した部屋の温度や湿度が上がってしまうという欠点があります。
しかし日立のヒーター式は、この欠点を補うために、湿った温風を部屋内ではなく、排水ホースに排出する仕組みになっているのです。
通常は、トラップに溜めてある封水がニオイをガードして、室内に出てこれないようにしています。
しかし日立のドラム式洗濯機は、湿った温風でトラップに溜めてある封水が吹き飛ばされたり、乾燥してなくなったりします。
ニオイを防いでいた封水がなくなると、下水からニオイが逆流してくるのです。
これらのことが、ニオイが上がってくる原因だったのです。
日立ドラム式洗濯機ニオイ対策方法
日立自身、これらのニオイ問題を当然把握しています。
その対応策として考えられたのが、水冷除湿運転に切替えることです。
ほらね。ちゃんと説明書にも書いてありますよ。
「乾燥運転中に排水口のにおいが上がってくることがあります」ってね。
水冷除湿の場合、湿った温風を排水ホースには排出させません。
湿った温風を冷却水で結露させ、その際発生した水を排水ホースに排出する仕組みです。
洗濯機を購入した時点では、空冷除湿方式になっているので、自分で「水冷除湿方式」に切り換える必要があります。具体的な切替方法は、説明書をお読みください。